平成24年6月30日 夏越大祓式

6月30日 夏越大祓式がおこなわれました

  • 夏越の大祓式(なごしのおおはらえしき)
  • 人の生命(いのち)は神さまからいただいたもの。皆が本来は清らかなままに生まれてくるのです。ところが生活している間に知らず知らずにその心がくもり、「つみ」を犯したり、体内に「けがれ(=気枯れ)」が生じたりします。
     大祓は、そのつみ・けがれを祓い清めて本来の姿にもどるための神事で、毎年二度、6月30日と12月31日におこなわれます。6月を夏越の大祓、12月を年越の大祓といいます。夏越の大祓では、茅輪(ちのわ)をくぐってお参りし、夏の疫病よけをあわせて祈ります。

    

                   

                             
 

  • 茅輪くぐりの儀の後、一同が昇殿し、御神前に大祓詞(おおはらえのことば)を奉唱しました。古代には、大規模な災厄に見舞われたときに国家や地域の再生を祈って「大祓」がおこなわれたという記録が見えます。その意味で今回の大祓式も、昨年の大震災からの復興の祈りをこめて、参列者ともどもに神事を厳修したことであります。
  • この日、参拝者は家族それぞれの名を記した「身代わり形代(かたしろ=ひとがた)」を持ち寄ります。翌7月1日の早朝、近くの烏川にひとがたを流し去りました。


    「ひとがた」のお申し込みは社務所で受け付けています。

  • 中山道の倉賀野宿に生まれ、幕末期の御本社造営に力を添えた歌人・国学者として飯塚久敏(ひさとし)の名が残っています。その久敏の歌集『かきつの松かさ』に、「夏祓(なつのはらへ)」と題した和歌があります。
         みそぎしてすずしくなりぬ いぶきどの おきその風や世にわたりけん
         みそぎしてすずしくなりぬ 思ふ空 やすの川風 身におぼえつつ
         つみといふ つみはよどまじ 麻の葉の ながれて速き 滝川の瀬に