現代トピックス

倉賀野神社 現代トピックス

境内の神饌田

      

  • 神饌田(しんせんでん)では6月中旬に御田植祭、10月中旬に抜穂祭(ぬいぼさい)がおこなわれます。毎年、神社総代と倉賀野中学校の生徒有志が奉仕します。
  • 神饌田とは、神さまのための稲田のこと。収穫した和稲荒稲(にぎしね・あらしね=精米したお米・籾のままのお米)を秋の新嘗(にいなめ)の祭りに神前にお供えするのです。
    敬宮愛子内親王様の御誕生を奉祝して平成14年に境内にこの神饌田が設置されました。
  • 稲作りのわざは私たちの祖先が神様から授かった大切な営みであり、それを「斎庭稲穂の神勅(ゆにわのいなほのしんちょく)」といいます。日本の文化の根幹をなす稲作りは、わが国に今日まで脈々と継承されているのです。

神社を拠点にして「伝統文化こども教室」

  • (財)伝統文化活性化国民協会(平山郁夫会長)では文化庁の委嘱を受けて「伝統文化こども教室事業」を全国で推進しています。こどもたちが日本のすばらしい伝統文化に接する機会が増えるようにという趣旨のもと、倉賀野神社でも「こども教室」が開かれました。
  • 「太々神楽こども教室」 神楽保存会の指導を受けて小中学生が神楽舞や笛や太鼓に挑戦、今は春秋の大祭に立派に奉納できるまでに成長しています。

  • 「浦安舞・豊栄舞こども教室」 小学3年〜5年を中心とした豊栄舞と、6年〜中学生を中心とした浦安の舞のお稽古。傷んでいた檜扇や鈴、千早なども新調することができました。

  • 「上町太鼓こども教室」 地元の上町山車太鼓保存会が主催して、境内で太鼓の稽古が行われました。幼稚園児から中高生まで、幅広い輪ができました。5月5日のこどもの日には神社を出発して町内引き回しが行われます。
             

創作紙芝居『飯玉縁起(いいだまえんぎ)』

  • 平成21年2月21日、境内社の冠稲荷(かんむりいなり)さまの初午大祭で、本神社の『飯玉縁起』を題材にした紙芝居が完成、初めて上演されました。氏子の藤倉美緒さんがおよそ半年をかけて作画し、神社に奉納したものです。
  • 倉賀野神社は江戸時代まで飯玉神社とよばれてきました。『飯玉縁起』は平安時代初期の大同2年(807)に神社が創建された由来を巻物に書き記したもので、飯玉八郎という若者が、龍に化身して神となるお話。神社の宝物古文書として今も大切に保管されています。

  • 紙芝居のなかでは、六弦の和琴(わごん=やまと琴)が実際に弾き奏でられます。八郎が琴の音を聞いて涙を流し、龍神となるクライマックスの場面です。

倉賀野中学校が市文化財保護賞を受賞

  • 平成20年度「高崎市文化財保護賞」の授賞式が3月17日、市庁舎6階市民談話室で行われました。同賞を今年度受賞したのは「高崎市立倉賀野中学校」と「上州歴史的建造物所有者の会」の2団体。
  • 倉賀野中の受賞理由は「地元の倉賀野神社と交流し、積極的にお祭りに参加する等、伝統文化の継承に努め、文化財の保護・普及に貢献している」とされた。神社の祭典の「浦安の舞」や「太々神楽」に取り組む生徒が代々続いていること、また「中学生神輿」に毎年大勢の生徒が参加し、地域との交流を深めていることが評価されたものである。
  • 授賞式には倉賀野神社高木直明宮司も招かれて出席した。松浦幸雄市長から表彰状を受けた生徒会長の鈴木究(きわむ)君は「これからも地域の伝統文化に関心を持っていきたい」、倉賀野中の高井郁郎校長も「受賞は生徒たちの大きな励み」と喜びを語っていた。
    → 高崎市ホームページ「広報高崎」4月1日号11頁 でもご覧になれます。